
この記事を読んでいる人は、「メンタルが弱いから強くしたい!でも、どうすればメンタルを強くできるのかわからない・・・」という悩みをお持ちではないでしょうか。
そういう人は、まず感情をコントロールしようとする傾向があるので、感情をコントロールしようとするのをやめましょう。
とはいえ、感情をコントロールしないようにするために、どうすればいいのか分からないですよね。
今回は、心理学を参考にして、どうすればメンタルを強くすることができるのかについて解説します。
メンタルの弱い人の2つの特徴
まず、最初にメンタルの弱い人の特徴は次の2つがあります。
- 自分の感情や思考をコントロールしようとする
- 感情を逃したり、目を背けようとしたりする
自分の感情や思考をコントロールしようとする
いきなりですが、質問です。あなたは、不安やネガティブな感情を持ってはいけないと思いますか?
もし、YESだと思う場合、注意が必要です。
まず、人は感情をコントロールすることは、ほとんどできないからです。
よく学生のときに、「来週は定期テストがあるから勉強をしないといけない!」と考えていながらも、ついつい漫画やテレビ、ゲームなどをしてしまった経験はあると思います。
人は、自分の意思に逆らえる確率は50%と言われています。
つまり、感情をコントロールしようとしても難しいというのがよくわかります。
不安やストレスを逃したり、目を背けようとしたりする
不安な状況やストレスがかかると、「感情が出てきたから、目を背けないと自分に悪影響になる。」そう考えている人は少なくないと思います。
不安やストレスを感じたら、逃さないといけないと考えてしまい、ジャンクフードや漫然と時間を過ごしていまします。
その結果、生活の乱れが起きてしまいます。
メンタルの強い人の特徴とは
では、メンタルの強い人はどんな特徴があるのでしょうか。
実はメンタルの強い人は、弱い人と真逆の考えをしています。
具体的には、次のような考えです。
- 感情は天気と同じ
- 感情をコントロールしようとせず、受け入れる
- 受け入れてからの立ち直りが早い
感情は天気と同じ
メンタルが強い人は、感情をコントロールしようとしません。
逆に「感情とは天気と同じ」と考えています。感情とは、自分の中にある害のない自然現象に過ぎません。
感情をコントロールしようとせず、受け入れる
これは、1987年に行われたダニエル・ウェグナーさんの実験で有名な『シロクマ実験』というのがあります。実験参加者に「今から、5分間シロクマを考えないようにしてください。」と伝えてシロクマが頭に思い浮かんでしまったら、ボタンを鳴らすという実験です。実験の結果は、誰一人としてシロクマを考えないことに成功した人はいませんでした。
これは、考えないようにしようとすると、逆に考えてしまう人間の性質です。
また、感情も同じです。
感情を押し付けたり避けようとすると、逆に感情が出てきます。
その結果「自分は、なんてダメな人間なんだ!」と圧力をかけるようになります。
メンタルが強い人は、「感情はそもそも天気みたいなもので、あまり心地よくない感情に過ぎない。コントロールをする必要もないし、害もないよね。」と考えます。
また、メンタルが強い人は誰もネガティブな感情や思考を持っていて、分析したり判断を加えたりせず、感情の存在を認めようと考えます。
受け入れてからの立ち直りが早い
そもそも、メンタルが強いというのはどういうことを言うのでしょうか。
「どんなことにも動じないこと」だと思うかもしれません。
しかし、メンタルの強い人は、柔らかく、しなやかに考える性質があります。
そのため浮き沈みしても受け入れられ、すぐに立ち直るため感情が安定しやすいです。
そんなメンタルが強い人でも、不安やストレスが来る瞬間があります。
そのとき、以下の2つの考え方をしていることが多いのです。
- ストレスとは、自分に成長をもたらしてくれる
- 不安とは、行動を与えてくれるエネルギー
つまり、不安やストレスを味方につけていたことがわかります。
「呼吸」と「紙に書く」だけで、メンタルは強くなる
では、実際に不安やストレスを感じた場合の対処法について解説します。
具体的には、次の2つです。
- 深呼吸
- セルフコンパッション
順に解説します。
呼吸
実は、呼吸とメンタルは密接していることがわかっています。
例えば、「今から深呼吸しながら緊張してみてください。」と言われてもできないですよね。
でも、「呼吸のスピードを早くして緊張してみてください」と言われたらできますね。
人は、呼吸をコントロールすることでメンタルもコントロールすることができます。
具体的には、「パワーフリージング」という方法がオススメです。
パワーフリージングとは、「吸った時間の倍の時間かけて吐く」という方法です。
なぜ、吸う時間の倍をかけて吐くのかは、次の理由があるからです。
- 吸うときは、緊張の作用。
- 吐くときは、リラックスの作用。
この作用があるため、吐く時間の方を長くしています。
セルフコンパッション
セルフコンパッションとは、『自分を否定せず、ありのままの自分を受け入れる』ということです。
やり方についてはこちらの記事で解説しているので、ぜひ見てみてください。

今回は、なぜセルフコンパッションがメンタルを強くしてくれるのかについて解説していきたいと思います。
まず、セルフコンパッションには以下の3つの重要な要素があるからです。
- 自分への優しさ
- 他人と比較するのではなく、共感する
- マインドフルネス
順番に解説します。
1.自分への優しさ
自分への優しさはセルフコンパッションにとても最も大切な要素です。
自分への優しさがない場合、「自分はダメな人間だ…」みたいに自己批判をしてしまう可能性があります。
2.他人と比較するのではなく、共感する
簡単に言えば、「辛いことがあると、自分だけが不幸なんだ...とならずに、誰しも同じ経験をするよね。」と自分自身の思考を理解することです。
もし、あなたが仕事でミスをして、周りの人に迷惑をかけたとします。
そのとき、自分は仕事ができないダメな人間だ...と落ち込むと思います。
ですが、周りを見れば同じようにミスをしている人もいます。要するに、周りの人も自分のように失敗や辛い経験をしたことが何度もあります。
つまり、「自分だけがとても頭が悪い、ダメな人間だ!」と思い浮かんだら、そこで「誰にでも間違いや悪いところはあるよね」と思うことです。
3.マインドフルネス
マインドフルネスとは、簡単に言うと「しっかりと現実を見ること」です。
セルフコンパッションでは、辛いことや苦しいことがあっても逃げずに受け入れることが大切です。
マインドフルネスを鍛えるためのトレーニング方法は色々ありますが、手軽にできる方法を今回紹介します。それは、「筆記開示」です。
方法はシンプルで、20分間ひたすら思いついた思考や感情をありのままに書き出すのみですだけです。
筆記開示によって、現実を見て自分の感情を素直に受け止めれるようになるのでおすすめの方法になります。
筆記開示の方法は、こちらの記事で詳しく解説してありますので、ぜひ参考にしてみてください。

まとめ
この記事では、メンタルを強くするためにはどうすればいいかをお伝えしました。
最後に、記事の内容をまとめてみました。
具体的に、メンタルの強い人は以下の特徴があります。
- 感情は自然に発生するもの
- 不安やストレスは、単に心地よくない感情に過ぎない
- 感情はコントロールする必要はない
また、メンタルを強くするための方法は以下の3つの方法があります。
- 深呼吸をする
- セルフコンパッション
- 感情を紙に書き出す
今回の記事を参考に、メンタルを強くしてみてください。