
「仕事で部下を褒めても反応が薄い」「恋人を褒めても反応がイマイチ」という経験はありませんか?
その理由は、あなたが間違った褒め方をしているからかもしれません。
間違った褒め方をすると、相手から「この人は、自分のこと全然見てないんだな...」と思われてしまい、信頼を失ってしまう可能性があります。
これは、仕事関係だけでなく友人や恋人、夫婦でもありえることです。
例えば、恋人同士だと「彼は私のことを大切に考えていないのかな...」と思わせてしまいます。
そのためにも、うまい褒め方のコツを知って相手に「僕はしっかり、あなたのことを見ているよ」と伝えるのが重要です。
そこでこの記事では、褒め方のコツについてお伝えします。
褒めることによる2つのメリット
褒めることには次のメリットがあります。
- お互いの関係満足度が高くなる
- 信頼される
お互いの関係満足度が高くなる
フロリダ大学の研究で、「何も褒めないよりも褒めたほうがお互いの関係満足度が高い」という研究データがあります。
この研究自体は、異性を対象にして行われたものです。
しかし、基本的な理論は同性や年齢に関係なく使えるので、参考にしてみてください。
信頼される
相手のことを褒める人は信頼されます。
人間は自分のことを見て欲しい生き物で、相手が「自分のことをしっかり見ている」と感じると、信頼と好感度が上がるのです。
褒め方が上手い人が使っている3つのコツ
では、どのような褒め方をすると効果的なのでしょうか。
褒め方が上手い人は、次のようなポイントを抑えて褒めています。
- 根拠を元に褒める
- 性格や才能に着目して褒める
- 一歩踏み込んで褒める
根拠をもとに褒める
根拠をもとにして褒めると、相手のモチベーションを上げられます。この根拠とは、
- 相手がやってくれたこと
- 相手がしてくれたこと
- 相手が話してくれた内容
など、相手の言動を元に褒めましょう。
例えば、部下が気を使ってコーヒーを持って来てくれたとします。
そこで、「ありがとう」だけではなく、「この前も気を使って〇〇さんにも持ってきてくれたよね、よく周りを見ているんだね。いつもありがとう。」と褒めてみましょう。
このように根拠をもとに褒めると、「自分の頑張りが報われた!」と嬉しくなりますよね。
人は自分の言動が報われたときに喜びを感じることが多いです。
ぜひ相手の過去の言動に気を配って、それをもとに褒めてみましょう。
性格や才能に着目して褒める
相手を褒めるときは、性格や才能について褒めると、関係性が良くなりやすいです。
アメリカの南サザン・メソジスト大学は、恋人がいる男性40名を集めて、彼女からの褒め方と関係満足度の関係性について調べる研究を行いました。
その結果、外見を褒めたときよりも性格や才能について褒められたほうが30%も関係満足度が高いことが分かりました。
これは異性を対象にした研究ですが、基本的な理論は同性や年齢に関係なく使えます。
つまり、「今日もかっこいいね!」と褒めるよりも、「あなたって●●ができてすごいね!」と褒めるほうが、相手が喜びやすいのです。
相手の性格や才能を褒めると聞くと、難しく感じるかもしれません。
しかし、人間には「自己拡大」という自己認識欲求があります。
自己拡大とは、自分では気付かなかった部分を相手から褒められることで、「自分ってこうだったのか!」と気付き、欲求が満たされるものです。
そのため、あなたが本当に思ったことを褒めれば、相手を傷つけることはないでしょう。
一歩踏み込んで褒める
ロチェスター大学は、198人の男女を対象にした実験で、相手に対してどのような褒め言葉をかけたときに印象が良くなるのかを調べました。
この研究では、まず自己紹介文を書いてもらい、次の2つの褒め言葉を聞かせました。
- 見た目で分かることや肩書で分かることを褒めた場合
- 見た目や肩書から一歩踏み込んで褒めた場合
結果は、2のほうが30%も好感度が高かったのです。
一歩踏み込んで褒めることを「自己証明効果」といい、人間は自分しか知らない一面に気づいてくれる人に心を開く傾向があります。
この実験も異性を対象にした研究ですが、基本的な理論は同性や年齢は関係なく使えます。
つまり、一歩踏み込んで褒めることで「この人は自分のことをしっかり見てくれていんだな」と思ってもらえるのです。
やってはいけない3つの褒め方
逆に、やってはいけない褒め方も存在します。
- 過剰に褒める
- 単調な褒め方をする
- 他人と比較して褒める
過剰に褒める
よくやってしまうのが、必要以上に過剰に褒めてしまうことです。
例えば「すごいね!君ならすぐに出世できるよ!社長も夢じゃない!」などと、オーバーに褒めすぎるのは良くないです。
過剰に褒めてしまうと、相手は「この人は、上っ面だけで褒めているんだな。
もしかすると馬鹿にしているのかな?」と思われてしまいます。
根拠のない単調な褒め
根拠のない単調な褒めとは「頑張っているね!」「すごいね!」としか言わない褒め方です。
とりあえず褒めたいという気持ちが先走り、褒め方がワンパターン化すると、褒め方が単調になります。
このような褒め方をしていると、「この人、本当は自分のこと見てないし適当に褒めているんだな...」と思われてしまいます。
他人と比較して褒める
他人と比較して褒めるのは良くない褒め方です。
例えば、「おまえは、あいつよりもできるな!」と言ってしまうと、相手は「なんで上から目線なんだろう?自分も他人と比較されて、悪く言われているのかもしれない」と思ってしまいます。
まとめ
この記事では、褒め方のコツについてお伝えしました。
日頃から、よく相手のことを観察しましょう。
観察するのは相手に関心を持って話してくれた内容や、行動を見ることが重要です。
最初は慣れなくて難しいと思うかもしれません。
ですが、少しずつ相手が、「何をしてくれたのか」、「何を話したのか」、「何をしているのか」に注目して観察すると褒めるときの根拠が見つかります。
このように褒めるのが、相手の性格や才能から褒めることがうまく褒めるコツです。
よかったら、参考にしてみてくださいね。