誰にでも自分を抑えきれずに、感情的になることはあるものです。

「感動する」「悲しくなる」「怒る」いろいろな種類の心理を、日常的に感じていますよね。

 

その中でもっともネガティブなのが「怒る」という心理ではありませんか?

人と喧嘩したり、言い争いになったり、日常的にイライラしているとストレスが溜まってしまいます。

最悪、メンタルが病んでしまう…なんてこともあるかもしれません。

 

この記事では、「感情的に怒ってしまう原因と対策」をお伝えします。

どのように怒りをコントロールするのか、なぜ人は怒るのかを簡単に解説します。

心理学から解決する感情的にならないための対策法

ただ闇雲に怒りを抑えようとしても、怒りを表現しても、根本的な解決はできません。

まず大切なのは、「怒りを遠ざけること」です。

 

次に、「怒りの原因を許すこと」です。

最後に、「怒りをコントロールするトレーニング」を行いましょう。

少しイメージしにくいかもしれませんので、3つに分けて解説しましょう。

正しい怒りの遠ざけ方

心理的な怒りの感情は、時間が経てば収まるものです。

しかし、強すぎると時間が経過して収まる前に、怒りが爆発するかもしれません。

そうならないためには、「気晴らし」か「何もしない」という怒りの遠ざけ方が有効です。

 

2002年のBusmanの心理実験が、それを証明しています。

怒りに対して「繰り返し考える」「気晴らしをする」「何もしない」の3つのグループに分けて、怒りの強さの度合いを実験しました。

すると、「繰り返し考える」以外の行動は怒りを和らげることが分かりました。

 

つまり、私たちは強い怒りを感じたとき、怒ったことについて考えるのではなく、本を読んだり、運動をしたり、友人と話をしたりして、気晴らしをすることが必要です。

 

しかし、それだけでは、感情的な心理を完全に鎮静化することはできません。

次にやることは、怒りに対する考え方を変えることが重要です。

怒りの原因を許す

怒りを遠ざけると、怒りは和らぎつつあります。

次にやるべきは、冷静に怒りを観察し、怒りの原因を許すことです。

たとえば、会社の人に理不尽に罵声を浴びせられたとします。そこで、こう考えてください。

 

「あぁ、この人は家庭で何か嫌なことがあったのかもしれない。自分も同じような立場なら怒ったかもしれないなぁ」

 

冷静に相手の言動を分析すれば、自分の怒りを冷静に観察できます。

相手の立場で考え、共感し、考え方を変える。

そして、理不尽な行動をした人の原因を寛大な心で許せば、自然と感情的になっていた心理的な怒りは収まるでしょう。

感情的な心理を落ち着かせるには「筆記開示」をしよう

あなたは、筆記開示をご存知ですか?

簡単に言えば、「自分が感じたネガティブな感情を、文字にすること」です。

 

怒りはもちろんのこと、不安や迷い、悩みなどをノートとペンを使って書き込むだけ。

手軽でありながら、うつ病の治療でも使われている心理療法の1つであり、効果は数多くの実験から証明されています。

筆記開示を行うと、嫌いな相手を許せるようになったという実験もあります。

 

実際の筆記開示の方法は、とてもシンプルです。

以下の3つのポイントを注意するだけです。

 

  1. 20分間ひたすらノートに書き込む
    1日に20分間書き続けることで、心理的な悩みや怒りが収まることが実証されています。
    ポイントは、誤字脱字や日本語がおかしくても書き続けること。
    自分の言葉で思い浮かぶことをただひたすら書き込みましょう。
  2. 4日間は続ける
    多くの実験から最低でも4日間続けることで、効果が最大化されるようです。
    同時に、寝る前にやるとスッキリした状態で眠れるため、睡眠の質も向上します。
  3. 怒りを深掘りする
    自分を冷静に見るためにも、「なぜ、自分は怒りを感じたのだろう?」と感情的になってしまった怒りの原因を深掘りして、ノートに書き込みましょう。
    客観的に自分を見れるため、「あぁ、こんな些細なことで怒りを感じたんだな」と冷静に見つめることができます。

 

大切なことは、自分の感情を形にして、冷静に見つめることです。

感情を深掘りして、文字にすると、自然と客観的になり、怒りが収まるでしょう。

まとめ

まとめ

多くの人は、間違った方法で怒りのコントロールをしてしまいます。

怒りの原因のことを考え続け、相手のことを責めてしまいますよね。

 

大切なことは、怒りを感じた直後に気晴らしをして冷静になり、相手を許すように考え、冷静になることです。

その上で、筆記開示をして、落ち着かせる。すると、時間経過と共に、怒りの感情は鎮静化していくでしょう。

心理学の関連記事
  • 【悪用厳禁!】あなたは知ってる?恋愛で使える心理学効果4つ
  • あなたの夢がみるみる叶う!やりたいことリスト5つの書き方
  • もう怒られない!人間関係が良くなる表情の心理学
  • 本当にやりたいことをみつけたいあなたへ。やるべき4つのこと
  • 必ず出来る!目標達成に必要な達成脳の作り方
  • 「続かない」が変わる!習慣化するための4つのコツ
おすすめの記事