
この記事を読んでいる人は、教員として働くうえでのワークライフバランスや、職場でのコミュニケーションでどうしたらいいのか悩んでいませんか?
こうした悩みを解決するためには「仕事に好きになってストレスを力に変える」「相手の話を聞いて要約と提案をする」ことが解決策です。
今回は、心理学を参考にして、どうすればワークライフバランスと人間関係の悩みを解決できるのか解説します。
教員が抱える2つの悩み
教員が抱えがちな悩みは次の2つです。
- 休みが無く、ストレスが溜まってしまう
- 生徒や保護者または、他教員との関係
仕事で休みが無く、ストレスが溜まってしまう
教員という仕事は、単に授業をすればいいものではありません。
授業の準備、部活動、保護者の対応、その他の雑務など、かなりの仕事量を抱えています。
そのため拘束時間が非常に長く、疲れやストレスを抱え込んでしまうというのが教員のよくある悩みです。
業務量の多さや、それによる疲労は、正直なところ自分の力だけで解決できる問題ではありません。
そのため、周りの教員仲間や、学校全体での仕組みを変える働きかけが必要です。
しかし、仕事によるストレスは自分の力で軽減できます。
1998年にアメリカで3万人の成人を対象した調査で、被験者にストレスに関わる2つの質問をしました。
1つ目が「この1年間でどれくらいのストレスを感じましたか?」2つ目が「ストレスは健康に悪いと思いますか?」という質問です。そして8年後に、3万人のうち誰が亡くなったかを調査しました。
その結果、非常に多くのストレスを感じていると答えた人は43%も死亡リスクが高いことがわかりました。ところが、死亡リスクが高かったのはストレスは健康に悪いと回答した人達だけだったのです。
一方で、ストレスは健康に悪いと思っていない人たちは死亡リスクの上昇は見られず、ストレスをほとんど感じない人たちよりも死亡リスクが低いのがわかりました。
要するに、ストレスというのは悪いと思えば思うほど体に悪影響で、逆に多少のストレスは必要だと考えていると、日々の活力や疲れにくく感じるということです。
生徒や保護者または、他教員との関係で悩まされる
また教員がよく抱えがちな悩みのもう一つが、生徒や保護者または、他教員との関係です。
教員という仕事は、生徒だけでなく保護者、他の教員とも密接に関わります。かなり多くの人と関わる仕事なので、その分人間関係のトラブルにも遭いがちなのです。
多くの人と関わる以上、教員にはコミュニケーションのスキルが必要になります。
このスキルを磨いておくことで、人間関係のトラブルを軽減でき、教員として信頼される人になれるのです。
過去にやってはいけないコミュニケーションについて解説した記事がありますので、こちらの記事も参考にしてみてください。

相手へ信頼を深めて会話の衝突も無くなる共感方法
次に、コミュニケーション力を高めつつ、生徒や保護者、他の教員との関係を円滑にさせる方法についてご紹介します。
会話の中で、突然怒りを買ってしまったり、知らない間に誤解が生まれることがあります。
こうした思わぬ誤解を防ぐには、次の方法が役に立ちます。
- 共感 「相手への共感を強調した言葉を繰り返す 相手の感情、言動を再表現する」
- 同意 「相手が怒っている内容について同意していく」
- 提案 「具体的な行動を提案する」
例えば、相手がイライラしていて自分に八つ当たりをしきた場合
相手「お前が無駄な作業をやっているせいで、明日の準備が全然できなかっただろ。どうしてくれるんだ!」
自分「私が、無駄な作業をしていたから、明日の準備ができなくて怒っているんですね」
相手「そうだよ!お前がダラダラしているせから何もできなかったじゃないか!あれもこれも残ってるしどうするんだよ!」
自分「私がダラダラしていたから、明日やる〇〇が残っているから困っているんですね」
(繰り返して相手が落ち着いてきたと感じたら)
自分「今回のことをできるだけ解決したいと思っているのですが、どうすればよろしいですか?」
このように相手が感情的になっている場合は相手の言葉を要約し、そのことについて確認することを交互に行います。
そして、相手が落ち着いてきたと感じたら具体的な提案をします。
もし提案をした後にまた感情的になった場合は、また要約と確認を交互に行いましょう。
人間は感情的になっているとき、自分の状態や周りのことを冷静に考えることができなくなります。
この手法は相手と深い会話にする場合にも有効なので、是非参考にしてみてください。
まとめ
この記事では、教員の悩みがちなワークライフバランスと人間関係をスムーズにしてくれるコミュニケーションについて解説しました。
最後に、記事の内容をまとめてみました。
具体的に、教員が抱える悩みと、その解決策は次の通りです。
- 仕事におけるストレスは、自分で解決できる
- 生徒や他の教員との関係性を良くするためにコミュニケーション力を磨く必要がある
- 会話の中で相手の誤解や怒りを買った場合、相手の言葉を要約・確認し、落ち着いたときに提案をする
今回の記事を参考にしてみてくださいね。