
あなたは会社勤めをする中で、上司との関係に悩んでいませんか?
会社員として就職した以上、一緒に働く人は選べません。
そのため「職場の中に苦手な人がいる」と思っている人はたくさんいます。
特に上司に対して苦手意識を感じている人は多いです。
そこでこの記事では、苦手な上司との関係に悩んでいる人に向けて、以下の内容について解説しています。
- 部下が上司に苦手意識を感じることは自然なこと
- 良い上司と悪い上司の特徴
- 上司が苦手という気持ちを前向きに切り替える方法
- 苦手な上司と上手く付き合うための方法
苦手な上司がいて関係に悩んでいる方の参考になれば幸いです。
部下が上司に苦手意識を持つのは自然なこと
結論として、部下が上司に苦手意識を感じるのは自然なことです。
上司を苦手を感じているのは、決してあなただけではありません。
部下が上司に苦手意識を感じる理由は、主に以下の2つです。
- 上司と部下では役割が違うから
- 部下が上司の立場を経験していないから
上司と部下では役割が違うから
上司を苦手と感じやすい1つめの理由は、上司と部下では役割が違うからです。
会社組織内では、部下は上司から与えられた仕事をこなすのが主な役割で、上司は未熟な部下が良い仕事をできるように育てる役割を持っています。
上司が部下をマネジメントするとなると、部下の至らない点に対しては上司が指導を行います。
上司という立場上、時に厳しめの発言をすることもあるでしょう。
指導をする側・される側という関係性の違いから、部下は上司を苦手と感じやすいのです。
部下が上司の立場を経験していないから
上司を苦手と感じやすい2つめの理由は、部下からすると上司の立場を経験していないからです。
上司の立場を経験していない以上、気持ちが理解できないのも仕方ありません。
あなたも過去に以下のような経験はありませんか?
- 部活で先輩の発言にうっとうしいと思っていたが、先輩の立場になって初めてその気持ちが理解できた
- 子どもの頃は親がうるさいと感じていたが、親の立場になって見方が変わった
人間その立場を経験しないと、当事者の気持ちは理解できません。
そのため、上司の気持ちを部下は理解することが難しく、「上司が何を考えているのか分からない」と苦手意識を持つのです。
良い上司と悪い上司の違い
あなたが上司を苦手と感じている原因は、役割の違いという理由以外にも考えられます。
それは上司側に問題がある場合です。
ここではあえて「良い上司」と「悪い上司」という表現を使いましたが、部下に苦手意識を抱かせる原因を作っているかどうかを基準としています。
以下、良い上司と悪い上司の特徴をそれぞれまとめました。
良い上司の特徴
良い上司の特徴は、以下になります。
- 部下を信用して仕事を任せるが、最終的な責任は取る
- 部下のことを見てくれている
- 頼りにできる
- 目線を合わせてくれる
- 考えを共有してくれる
上司がこのような人であれば、特別苦手意識を感じることも少ないでしょう。
しかし実際にはこのような上司はほとんどいません。
「こんな上司に出会ったことがない…」という人の方が多いのではないでしょうか。
悪い上司の特徴
反対に悪い上司の特徴は、以下になります。
- 威圧的(自分のやり方が全てと思っている)
- すぐ感情的になる
- 部下の手柄を取って、責任は取らない
- 場当たり的な対応をする
実際には、これらに当てはまっている上司の方が多いのではないでしょうか。人間誰しも短所があります。
上記4つのうち上司が1つでも当てはまっていると、相性の悪い部下は苦手意識を抱く可能性があります。
上司が苦手という気持ちを前向きに切り替える方法
上司に対して苦手意識があると、どうしても前向きに関われません。
そこで気持ちを前向きに切り替える方法を、主な原因別に2つご紹介します。
上司に苦手意識や不満がある場合
上司に対して苦手意識や不満がある場合は、以下のように考えてみることをおすすめします。
「上司にも余裕がなく、完璧な人間でもない」
上司はあなた以上に責任ある仕事をこなしながら、あなたを育てなければならないという役割を担っています。
そして完璧な人間は存在しないため、あなたから見て不満に思うところもあるかもしれません。
しかしあなたも上司に迷惑をかけたり、助けてもらうこともあるでしょう。
お互い様と考えれば、上司との関係性も少し前向きに捉えられるのではないでしょうか。
上司が厳しい言い方や否定をしてくる場合
上司が厳しい言葉をかけがちな人だと、部下は苦手意識を感じやすいです。
その場合は、内容のみを受け入れる習慣が作れるといいですね。
上司からいただく言葉は、基本的にあなたを成長させてくれる言葉のはずです。
内容については聞き入れておいて損はないでしょう。
ただし人格否定の言葉がみられる場合は、受け入れる必要はありません。
人格否定は上司であっても、決して口にしてはならない発言だからです。
また言い方があまりにもキツい場合は上司の伝え方に問題があるため、あなたが悩む必要ありません。
上司の言葉から、受け入れるものと聞き流すものを区別できるようになると、気持ちが楽になることでしょう。
苦手な上司と上手く付き合う方法
苦手な上司に対する考え方が変わったところで、いよいよ実践編となる「苦手な上司と上手く付き合う方法」についてお伝えします。
この章はスキルをお伝えする内容になるため、あなたのマインドが前向きになっていないと活かすことができません。
これまでの内容で理解できていないところは、もう1度読み返してみてください。
苦手な上司と上手く付き合うためのおすすめ方法は以下の4つです。
- 上司とのコミュニケーションを重視する
- 上司のアドバイスはメモを取りながら聞く
- 上司の価値観を理解する
- 上司と関わりが深い人と距離を縮める
上司とのコミュニケーションを重視する
上司とのコミュニケーションはとても重要です。
なぜなら会話を通じることで相手の考えが理解でき、「何を考えているのか分からない」といった苦手意識をなくせるからです。
出勤時と帰宅時にはしっかり挨拶をし、報告・連絡・相談をマメに行いましょう。
特にネガティブなことほど早めに相談するのが大切です。
上司も細かく報告・連絡・相談をしてくれる部下は、扱いやすいと感じるでしょう。
お互いマメにコミュニケーションを取ることは人間関係を築くうえで非常に大切です。
上司のアドバイスはメモを取りながら聴く
上司から意見やアドバイスをもらった時は、メモを取りながら聴きましょう。
メモを取りながら聴くことで、相手は「しっかりアドバイスを聴いてくれている」と感じるからです。
もちろんいただいたアドバイスを活かすためにもメモは重要ですので、一石二鳥といえるでしょう。
上司の価値観を理解する
上司の価値観を知っておくことは、苦手意識をなくす意味では効果が大きいです。
- 上司は仕事をするうえで、何を大事にしているのか
- 上司はなぜ今の職場で働いているのか
- 上司の今後の目標は何か
これらの価値観を理解して尊重することで、上司は「自分のことを分かってくれている」と感じます。
そうなると上司からも好意的に接してくれるようになり、価値観を共有することで人間関係が良くなるのです。
上司と関わりの深い人と距離を縮める
上記3つの方法をいきなり苦手意識のある上司に試そうと思うと、心理的にハードルが高いと感じる人もいるでしょう。
その場合は、無理に距離を縮めようとしなくても大丈夫です。
できれば直接上司と話すのは避けたいと思っている場合は、上司が仲良くしている人で、あなたが関わりやすい人を探しましょう。
その人から上司の価値観など、情報を聴くことができます。
どうしても直接関わるのが怖いという場合は、周りの人を頼るのも1つの方法です。
まとめ
上司を苦手と感じている人は多くいますが、この記事でお伝えしたように、少し見方を変えれば気持ちが楽になることもあります。
できることからで構いませんので、ぜひ「苦手な上司と上手く付き合うための方法」を試してみてください。
これまでとは関係性が変わるきっかけになるかもしれません。
もし1人で行動に移すのが不安という方は、コーチングの体験会に参加してみることをおすすめします。
コーチングセッションを受けることで、あなたの気持ちが整理でき、行動を起こすきっかけになることでしょう。