この記事を読んでいる人は、「職場環境を改善したいけれど、どうすればいいんだろう…」という悩みをお持ちではないでしょうか。

 

職場環境が悪いと感じるのは、仕事への制限やネガティブな環境になっている場合が多いです。

なので、制限やネガティブを無くしましょう。

 

今回は、心理学を参考にして、どうすれば職場環境を改善できるのかについて解説します。

健康被害が出るほど危ない職場環境

職場環境が悪いのには、大きく3つの原因があります。

 

  • 仕事への制限
  • ネガティブなコミュニケーションが多い
  • 社内競争が激しくサポートがない

仕事への制限

南フロリダ大学で行った研究を分析した結果、仕事で健康被害が大きかったのが「仕事の制限が多いこと」でした。

仕事の制限が多いほど、必要な行動なのにできなかったり、わざわざ非効率な行動しなくてはいけなくて、仕事への目的が分からなくなります。

結果的に、社員は「会社から見れば、自分たちはいらなくなったら捨てるだけの道具と変わらないんだな...」と存在否定されている気分になってしまいます。

 

それと関連して、役割の衝突や価値観が違っていることも健康被害への影響が大きいことが分かっています。

例えば、「書類書いておいて!」と言われた直後に別の上司から「その書類じゃなくて、こっちの書類をやってくれ!」のようなことです。

これでは、どれを優先して終わらせればいいのか分からなくなってしまい、ストレスが溜まるだけですよね。

ネガティブなコミュニケーションが多い

また、同僚や上司から嫌味を言われたり、愚痴を吐いたりネガティブなコミュニケーションが多いほど職場環境が悪化して健康にも悪影響が出てしまいます。

ネガティブはポジティブより7倍も感染力があるため、ネガティブな発言が多い職場はもっと根本的な解決が必要になってきます。

社内競争が激しく、サポートがない

上司が部下が仕事をして当然と思っていると、職場環境を悪化させやすいです。

例えば、同僚が休みを取ったのをカバーしたのに感謝もせずに、それが当たり前のようにしている。

または、作業負担の高い仕事をさせてサポートをしない、みたいなことです。

 

他にも、成績を上げても昇進できないのに大した成績を出していない同僚は昇進したり、フィードバックの仕組みがなく、管理職に任されている職場も同じです。

 

これらの職場では、仕事をする意味や目標がなくなってしまいます。

よく、「お客様を大切に」と思う人は多いと思いますが、それと同じくらい部下や仕事仲間も大切なのです。

一緒に働いてくれる仲間がいなければ仕事は成り立ちませんし、お客様に商品やサービスも提供できません。

仕事を一緒にしている仲間を尊重することも忘れないようにしましょう。

人生の満足度が96%上昇して、モチベーションが700%もアップする職場環境の改善方法とは

上述のような理由を解決して、職場環境を改善するための解決策があります。それは次の3つです。

 

  • 感謝していることを毎日リストに書き溜める
  • 社内で何を言ってもいい環境
  • なぜ、自分たちはこの仕事をしているのかを考える

感謝していることを毎日リストに書き溜める

セントラルフロリダ大学の調査で、351人の会社員を集めて従業員に毎日数分ずつ感謝していることをリストに書いてもらいました。

その結果、2週間後には「無礼な行動・陰口・侮辱的な行動」が減りました。

感謝を書くことによって脳の働きが変わるんですね。

 

また、感謝にはさまざまなメリットがあります。具体的に以下の6つです。

 

  • 幸福度が上がる
  • 運動するようになるため、人生に前向きになる
  • 睡眠の質が上がる
  • 自分に自信がつく
  • 貯金が増える
  • 衝動買いが減る

 

そこで、おすすめなのが朝礼で感謝を発表し合う、または定期的に感謝をし合う会を開くことです。

発表し合うことによって社員同士の人柄も見えてくるので是非やってみてください。

自由に発言しやすい環境作り

「何を言ってもいい」と聞くと、罵倒や暴言も吐いていい環境と勘違いされるかもしれませんが、そういうことではありません。

 

大切なのは、自由に意見や発言がしやすい環境です。仕事をしていると他人の顔色を伺いがちです。

本当に大切なのは、改善点や自分なりのアイデアを好きなように言えることです。

これはとても難しいと思いますが、小さな積み重ねです。

 

例えば、ある有名な企業では、「月に一回、心を動かされたストーリーを語る会」というのを開催されているようです。

こうした会を開くことによって、社員に「自由に発言していいんだ」と思ってもらえるように工夫しているようです。

目標と目的を考える習慣をつける

部下がサボっていないか監視していたり、作業が遅れていないか管理している企業はあります。

サボっている人がいると作業が遅れてしまう可能性があるので、管理は必要と考えるかもしれません。

 

ですが、管理や監視をするというのは、その反面で部下にストレスやプレッシャーを与えています。

その中で仕事をしていても、ロボットとなんら変わりません。

とはいえ、部下を監視せずにいるとサボってしまう可能性があります。

 

では、なぜ仕事をサボる人がいるのでしょうか?

それは、仕事をする意味や目的と目標が分かっていないからサボるのです。

例えば、ゲームで一生懸命プレーをする人はいるのに、ゲームでサボる人はいないですよね。

 

つまり、ゲームではハッキリとした目的と目標や達成する意味があるからです。仕事も同じです。

目的や目標がない状態では、やる意味を見失ってしまうので行動しなくなります。

なので、監視や管理をするのではなく、朝礼や会議も『なぜ、自分たちの仕事は重要なのか。どのように役に立っているのか』を考え合う習慣をつけるのが大切です。

まとめ

この記事では、職場環境を改善するための方法をお伝えしました。最後に、記事の内容をまとめてみました。

職場環境が悪くなる原因は次の3つです。

 

  • 仕事の制限が多い
  • ネガティブなコミュニケーションが多い
  • 社内競争が多く、サポートがない

 

また、職場環境を改善するための対策は、以下の3つがあります。

 

  • 定期的に感謝を教えたり、書いてみる
  • 身近な出来事の発表会で自由に発言しやすい環境をつくる
  • 管理や監視をやめて、目標や目的を意識する

 

今回の記事を参考に、職場環境を改善してみてください。

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