心理学効果にはさまざまなものがありますが、そのうちのいくつかは恋愛にも応用することができます。
例えば、相手の行動を同じテンポで真似すると親近感を持たれやすくなる「ミラーリング」や、ドキドキするシチュエーションを相手と一緒に過ごすと恋のドキドキと勘違いしてしまう「吊り橋効果」などは聞いたことがあるのではないでしょうか。
この記事では、これら以外にもある恋愛に使える心理学効果を紹介していきます。それは次の4つ。
・ダブルバインド
・フットインザドア
・ドアインザフェイス
・カリギュラ効果
ひとつずつ見ていきましょう。
恋愛で使える心理学効果一覧①ダブルバインド
まず一つ目が「ダブルバインド」です。
この効果は、一つの選択肢を与えるよりも、二つ以上の選択肢を与えるほうが断りづらくなるというもの。日本語訳すると「二重拘束」という意味になります。
例えば「今度映画を見に行きたいんだけど、一緒に来てくれない？」と言うよりも、「AかBの映画、どっちのほうが見たい？」と聞いたほうが断りづらくなるのです。確かに2つある選択肢の中から選ぶように仕向けると、「NO」という選択肢がなくなりますね。
もちろん、選択させる内容は選びましょう。まだあまり仲良くなっていないのに、「温泉旅行か海外旅行、どっちがいい？」と言っても断られてしまいます。相手との関係地を考えてお誘いする内容を選んだほうがいいですね。
恋愛で使える心理学効果一覧②フットインザドア
次の効果が「フットインザドア」というもの。
この効果は、小さなお願いを言って聞いてもらえると、その次もさらに聞いてもらいやすくなるというものです。日本語で言うと「段階的要請法」とも言います。
恋愛で応用するなら、意中の相手に「友達のプレゼント選びに付き合ってくれない？」とお願いしたあとに、「そのあとに映画も行こうよ！」という誘い方ができますね。
人間の心理には、自分の言動に一貫性を持たせたいと無意識のうちに考えてしまう「一貫性の原理」というものがあります。上の例で言うなら、プレゼント選びはOKで映画はダメと一貫性を保てなくなるのです。
この効果はビジネスにも応用できます。仕事にも恋愛にも使えるので、ぜひ覚えたいものですね。
恋愛で使える心理学効果一覧③ドアインザフェイス
前述の「フットインザドア」の反対が、この「ドアインザフェイス」です。
この効果は、はじめに無茶なお願いを言って断られたあと、小さなお願いを言うと聞いてもらいやすくなるというもの。こちらは日本語で言うと「譲歩的要請法」とも言います。
例えば、意中の相手に「今度一緒にディズニーランドへ行かない？」と言って断られたあとに、「じゃあ軽くご飯でも行かない？」と言うと、OKをもらいやすくなるのです。
このフットインザフェイスは「返報性の原理」というものを応用しています。返報性の原理とは、相手にされた行為を返したくたくなるというもの。
よく聞くのが、何か助けてもらったらお返しをしたくなるというものですが、上記の例だとディズニーランドからご飯へ譲歩したので、相手も譲歩してOKする、という流れができます。
恋愛で使える心理学効果一覧④カリギュラ効果
飲みの席で、「みんなに内緒で抜け出さない？」というフレーズを異性から言われたらドキッとしてしまうということはないでしょうか。これは心理学の「カリギュラ効果」を応用したものです。
この効果は、人間の「禁止されるとやりたくなる」心理のことを表しています。「悪用禁止」「閲覧制限」という言葉を聞くと、なんだか逆にしたくなりませんか？
この「カリギュラ」とは昔アメリカで公開された映画のこと。内容が過激で非公開になったところ、逆に観てみたいという人が続出したことからこの名前が付けられました。
恋愛で応用するなら、「今は恋人を作りたくない」と言っておいて気のあるような行動をすると、相手に意識させることができます。
しかしこの効果は、やりすぎると裏目に出て嫌われる可能性も。やりすぎ禁止です！
他にも恋愛で使える心理学効果はたくさん！
この記事では、恋愛で使える心理学効果を4つ紹介しました。最後にもう一度その効果をおさらいしましょう。
・二つ以上の選択肢を与える「ダブルバインド」
・小さなお願いをしてから聞いて欲しいお願いをする「フットインザドア」
・無茶なお願いをしてから聞いて欲しいお願いをする「ドアインザフェイス」
・禁止されるとやりたくなる「カリギュラ効果」
これらの内容を抑えて、意中の相手に使ってみましょう！もちろん、相手との関係値を見誤らないようには注意が必要です。
これらの効果以外にも、「ウィンザー効果」「スリーセット理論」「ゲインロス効果」など、恋愛で使える心理学効果はたくさんあります。またそれらの内容は別の記事で紹介していきますね。
